社名検索で「ブラック」と出るのはなぜ?採用担当が知っておきたい原因と対策
社名の後に「ブラック」「やばい」と表示されるのは、その組み合わせで検索する人や、その語を含むページが一定数あるためです。求職者は応募の前に社名を検索することが多く、サジェストはその最初の入口になります。この記事では、表示される仕組み、採用への影響、自社でできる対策を順に整理します。
なぜ「ブラック」がサジェストに出るのか
検索エンジンのサジェスト(入力補助の候補)は、多くの人が検索している語や、検索語との結びつきが強い語を候補として表示します。ポイントは次の2つです。
- 検索する人がいる:社名と「ブラック」「評判」を組み合わせて検索する人が一定数いる
- 関連するページがある:口コミサイトや掲示板、ブログなどに、社名とその語が一緒に書かれたページが存在する
つまり、実際にブラック企業かどうかとは関係なく、「気になって確かめたい人」が多いだけでも表示されることがあります。評判を確かめるために検索した人が増えるほど、候補として残りやすくなる点にも注意が必要です。
採用にどんな影響があるか
人材紹介会社のワークポートが2026年5月に行った調査では、転職活動中の人の83.8%が、公式情報以外にSNSや口コミサイトを確認すると答えています。確認する人のうち48.0%は、SNSや口コミが原因で応募や選考をやめた経験があるとしています(J-CAST会社ウォッチ)。
サジェストに「ブラック」と出ると、それをクリックして否定的な情報を読みに行く人が出てきます。応募前の段階で候補者が離れるため、企業側からは「なぜ応募が来ないのか」が見えにくいのが厄介な点です。
自社でできる対策
1. まず現状を正確に把握する
PCとスマートフォン、GoogleとYahoo!でそれぞれ社名を検索し、表示されるサジェスト・関連検索・上位10件を記録します。表示は地域や端末で変わるため、社員数名に協力してもらうと実態に近づきます。
2. 事実として改善すべき点がないか確認する
口コミの内容に、残業や人間関係など事実として当てはまる点があれば、そちらの改善が先です。検索結果だけを整えても、入社後のギャップは離職と新たな口コミにつながります。
3. 公式の情報を増やす
採用サイト、社員インタビュー、働き方の数字(残業時間、有給取得率など)を公開すると、社名で検索したときに中立的・肯定的な情報が並びやすくなります。候補者の不安に先回りして答えることにもなります。
4. Googleに不適切な予測を報告する
Googleの検索には、不適切な予測を報告する仕組みがあります。ただし、対象は主にポリシーに反する表現です。一般的な評判に関わる語は、報告だけで消えない場合が多いと考えておきましょう。
専門の対策を検討した方がよいケース
次のような場合は、サジェスト対策や関連検索枠の非表示対策など、専門的な対策を検討する価値があります。
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 応募数の減少や辞退が続き、面接で「ネットの評判」を理由に挙げられた | 採用への影響がすでに表面化している |
| 改善済みの昔の話が、今も検索結果に残っている | 事実と違う印象が続いている |
| 大規模な採用や採用広告の強化を控えている | 検索する人が増え、影響が大きくなる |
なお、専門対策は成果を保証するものではなく、検索エンジンの仕様変更の影響も受けます。内容と期間、リスクの説明を受けたうえで判断することが大切です。
投稿そのものの削除が必要な場合は、法的な判断が必要になります。削除請求の代行は弁護士にしかできないため、弁護士への相談をおすすめします。
まとめ
サジェストの「ブラック」は、検索する人と関連ページが多いと表示されるものです。まずは現状を記録し、改善すべき点は改善したうえで、公式情報を増やすことから始めましょう。採用への影響が大きい場合は、専門対策も選択肢に入ります。
よくある質問
サジェストのワードは、Googleに頼めば消してもらえますか?
Googleには不適切な予測を報告する仕組みがありますが、対象は暴力的・差別的な表現などポリシー違反のものが中心です。「ブラック」「評判」のような語は、報告だけでは消えないことが多いと考えておくのが現実的です。
放っておけば自然に消えますか?
消えることもありますが、検索され続ける限り残りやすく、時間がたつほど定着することもあります。採用活動への影響が出ているなら、早めに状況を確認することをおすすめします。